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さっぽろ人形浄瑠璃あしり座

北海道では唯一、人形浄瑠璃の公演を行う一座として1995年に誕生。「歴史のない北海道に日本の伝統芸能・人形浄瑠璃を根付かせたい」と、1994年に札幌市こどもの劇場やまびこ座が主催した人形浄瑠璃講習会の受講者を中心に発足。以後、年1回の定期公演を中心に、北海道各地域での依頼公演、全国各地のフェスティバル参加、各地でのワークショップ等の活動を続けている。2007年には、徳島県で開催された「第22回国民文化祭」人形浄瑠璃部門に招待劇団として参加。全国の人形座の中から選抜された三座の中に選ばれた。北海道から新たな気持ちで人形浄瑠璃を発信していきたいという想いを込め、アイヌ語から『あしり(=新しい)』座と命名。道民の手で人形を遣い、演じ続けていくことで、北海道初の新しい文化の創造を目指している。

代表者名 矢吹 英孝
人数 40名
設立年数 1995年(平成7年)
上演演目 「二人三番叟」「釣女」「日高川入相花王 渡し場の段」ほか
連絡先 やまびこ座  TEL.011-723-5911
WEBサイト

上演作品について

さっぽろ人形浄瑠璃あしり座写真

「二人三番叟」(ににんさんばそう)

上演時間 13分
対象年齢 小学生~大人0
あらすじ

能の「翁(おきな)」を下敷きにした、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈るお祝いの踊りで、舞台の幕開きに演じられます。田植えを舞う「揉みの段」と、鈴を持って舞う「鈴の段」からなりたっています。
深々と礼拝し、足拍子高く大地を踏みしめ、稔の精霊を呼び覚ます、厳かな舞の前半と、抱えた升から種を蒔き、豊かな実りと生命の繁栄を祈る二人の三番叟の踊り比べが楽しい後半とで構成されています。

さっぽろ人形浄瑠璃あしり座写真

「釣 女」

上演時間 25分
対象年齢 小学生~大人
あらすじ

 狂言の「釣針」を元に浄瑠璃に直した舞踊劇で、華やかで笑いに満ちているのが特色です。
 未だ独り身の大名が妻が欲しいと思い立ち、家来の太郎冠者(たろうかじゃ)を引き連れて、縁結びの神様である西宮恵比須神社へとやって来ます。そして、二人は「定まる妻を授けたまえ。」と祈願します。
 まどろむ二人に「二人の妻となるものは、西門にあるので連れ帰れ。」と夢のお告げがあります。いそいそと西門へ向かうと、そこには釣り竿があります。良縁を求めて大名が釣り糸を垂れると、それはそれは美しく、気高い姫が現れます。さっそく、祝言を挙げ、仲睦まじい大名と姫。それを見た太郎冠者も期待に胸躍らせ、釣り糸を垂れます。しかし、かかったのは何と・・・
 幸せいっぱいの大名と、釣ったつもりが逆に釣られて離してもらえなくなる太郎冠者との対照的な姿がおかしいお話です。

さっぽろ人形浄瑠璃あしり座写真

「日高川入相花王 渡し場の段 (ひだかがわいりあいざくら わたしばのだん)」

上演時間 30分
対象年齢 小学生~大人
あらすじ

 安珍(あんちん)、清姫(きよひめ)の道成寺伝説(どうじょうじでんせつ)を題材としたお話しです。  紀伊国(現在の和歌山県)の豪族、真砂(まさご)庄司(しょうじ)の一人娘、清姫は、都で若く清らかな山伏、安珍を一目見て恋心を抱いて帰ります。再び会う約束の日、安珍は現れませんでした。清姫は安珍の心変わりを知り、追いかけ探し求めます。安珍の逃げて行った先が、日高川を渡った紀州の道成寺と知ります。日高川にたどり着いた清姫は、河岸の渡し船の船頭に対岸に渡してくれるよう頼みます。しかし、船頭は安珍に頼まれていると言って清姫を船に乗せることを拒みます。悲嘆にくれた清姫は、なんと恨みの思いが凝り固まり、その姿を蛇へと変え、泳いで渡っていくのでした。

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